ヒューマンドキュメンタリー映画祭・阿倍野|第14回・2016年度映画上映

第14回(2016年)上映作品

沖縄 うりずんの雨(148分)

 「老人と海」で与那国島の荒々しくも美しい自然と風土を捉え、「映画日本国憲法」で平和憲法の意義を訴えた、アメリカ人映画監督 ジャン・ユンカーマンが真の平和を求め、不屈の戦いを続けている沖縄の人々の尊厳を描いた渾身のドキュメンタリー。
1945年4月1日、アメリカ軍が沖縄本島に上陸。6月23日(現在の慰霊の日)まで12週間に及んだ沖縄地上戦では4人に一人の住民が亡くなった。
当時、同じ戦場で向き合った元米兵、元日本兵、そして沖縄住民に取材を重ね、米国立公文書館所蔵の米軍による記録映像を交えて、沖縄戦の実情に迫る。また、戦後のアメリカ占領期から今日に至るまで、米軍基地をめぐる負担を日米双方から押し付けられてきた、沖縄の差別と抑圧の歴史を描き、現在の辺野古への基地移設問題に繋がる、沖縄の人たちの深い失望と怒りの根を浮かび上がらせる。



ジャン・ユンカーマン監督

1952年米国ミルウォーキー生まれ
1969年、慶應義塾志木高等学校に留学。スタンフォード大学東洋文学語課卒業。 1982年から日産自動車における「日本的」労使関係を取材し、そのドキュメンタリーを米のテレビ局で放送したことがきっかけで、映画の世界の道を拓く。
主な作品は「劫火-ヒロシマからの旅-」「チョムスキー9.11」「映画 日本国憲法」「老人と海」「夢窓~庭との語らい」など。現在も日米両国を拠点に活動を続けている。

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ジャン・ユンカーマン監督からのメッセージ

 映画のタイトルにある「うりずん」とは、草木が芽吹く3月から梅雨に入る5月までの時期のことをいいます。本来は希望に満ちた明るい季節ですが、沖縄戦の記憶と重なり、深い哀しみが潜んでいます。
 2014年9月に最後の撮影で沖縄へ行った時、摩文仁へ行きました。慰霊碑を撮影している間、そこに名前が刻まれている24万人の犠牲者、一人一人の存在を感じ、その場所の重みに圧倒されました。
「礎の魂」はまだ沖縄に生きている。そして沖縄の人びとの不屈の抵抗の力になっている。毎年、慰霊の日に多くの沖縄の人は子供や孫を連れて参拝し、その魂に誓っています。
 辺野古の基地建設を阻止する運動も、日本の再軍備を阻止する運動も大変厳しい日々が待っていると思います。歴史的な事実や、今の世の中の現実を真正面から捉えて、一歩ずつ進んできましょう。
映画祭でみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

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