澄川 嘉彦

澄川 嘉彦(監督)

1963年広島生まれ。99年にNHKを退社し、岩手県川井村タイマグラに移り住み、様々な映像作品を手がける。

岩手県のほぼ真ん中にある早池峰山(はやちねさん)の麓に、
「タイマグラ」と呼ばれる小さな開拓地がある。
「タイマグラ」とはアイヌ語で「森の奥へ続く道」の意味。
ここで、向田マサヨさん81歳は、じいちゃんの死後もひとりで暮らしてきた。
水道がないので湧水を使い、日本で最後に電気が通るまでランプの明かりが頼りだった。
自分が畑で育てた大豆を使っての豆腐作り、
「お農神さま」への信仰、春一番の味噌作り。
ばあちゃんには便利な「モノ」はなくても、
さまざまな生命たちと一緒に生きているという安心と喜びがあった。
この映画は、
ばあちゃんが守ってきた「変わらないもの」の大切さを見つめ続けた、15年間の記録である。

フランス・民族学映画祭特別賞。スイス・フライブルグ国際映画祭最優秀賞ほか。

公式HP:http://www2.odn.ne.jp/ise-film/works/Taimagura/taimagura.htm

【予告編】タイマグラばあちゃん