世界は恐怖する 〜死の灰の正体〜(79分) 監督:亀井 文夫

世界は恐怖する 〜死の灰の正体〜(79分) 監督:亀井 文夫

原水爆実験が生み出す“死の灰”の恐るべき実態を伝え、全世界の良心に訴える長編記録映画。

各大学、研究所の多くの科学者の協力により完成された。

原水爆の爆発により高空に吹き上げられる“死の灰”は、空気中のチリ、雨などに入り食物を通じて人間の体内に入り、消化器や呼吸器を通って骨にたまり骨がんや白血病を引き起こす。

また、次世代のこどもや孫への影響として、奇形児や小頭児出産の事実が紹介される。

大気中の放射能は増加し続け、地表面のストロンチウム90は、今すぐ実験を止めても10年は増加の一途で60年後にやっと現在の量と同じになるという。
1957年製作の作品であるが、福島原発事故を経験した今改めて科学的な実証に基づく記録映画として重要である。

世界平和評議会賞・優秀映画鑑賞会推薦

亀井 文夫(監督)

亀井 文夫(監督)

亀井 文夫(かめい ふみお、1908年4月1日-1987年2月27日)は、日本の映画監督。福島県原町(現・南相馬市)生まれ。特に記録映画の分野で活躍し、社会派の記録映画とともに、自然科学分野の記録映画、企業映画などもつくった。1928年、文化学院大学部を中退後、ソビエト美術を学ぶため1929年にソビエトへ渡る。ソビエトで見た映画に感動し、映画の道を志し、レニングラード映画技術専門学校の聴講生になったのが映画監督になるきっかけ。(wikipediaより抜粋)