傍(かたわら) 〜3月11日からの旅〜(115分)  監督:伊勢 真一

傍(かたわら) 〜3月11日からの旅〜(115分)  監督:伊勢 真一

2011年3月11日、東日本大震災後、宮城県亘理町に暮らす友人のミュージシャン、苫米地サトロの安否を訪ね、カメラの旅は始まった。

以来毎月11日、「月命日」の前後に、 監督は仲間を誘って、宮城・亘理町とやはり友人の暮らす福島・飯舘村に通い続ける。

津波による犠牲者が多数出た亘理町で、苫米地サトロは役場前のプレハブで、妻の圭たちとFM放送局「あおぞら」を開設し、町民に情報を提供する。

月命日に、声を 詰まらせながらひとりひとりの名前をゆっくりと読みあげる声が耳を離れない。
この映画は「テレビ番組のように情報が盛られているわけでもなく、感動を描いているわけでもない。

記録というよりも私的でいびつな記憶のようなもの」(監督)。

被災地の、被災者の傍らでの1年を描いた作品。

伊勢 真一(監督)

伊勢 真一(監督)

1949年東京生まれ。1995年、重度の障害を持つ少女の12年間を追った作品「奈緒ちゃん」で毎日映画コンクール記録映画賞グランプリを受賞。近作に「風のかたち—小児がんと仲間たちの10年—」('09・文化庁優秀映画賞受賞)、「大丈夫。—小児科医・細谷亮太のコトバ」('11・キネマ旬報文化映画ベスト・テン第1位)。
今年「傍(かたわら)〜3月11日からの旅〜」を発表。
近年はプロデューサーとして若手の作品支援にも取り組んでいる。

 

予告編

傍(かたわら) 〜3月11日からの旅〜 予告編